認知症の予防に役立った認知症自己診断

認知症の予防に役立った認知症自己診断

不安に気が付いたお陰で解消出来ました

年齢と共に、記憶力の低下は自覚していたつもりですが、認知能力も不安になり始めていました。認知症と呼ばれるには、まだ早過ぎる年齢だったので、予防する方法はないかと常に考えました。今でこそ、予防の前に兆候をチェックすることが大切で、順序に重要性があることを良く理解しています。しかし、当時は焦りが先行していましたから、脳の血流を良くする方法であったり、記憶力を高める直接的なトレーニングばかりに注目していました。ある時、家族から昔のことを尋ねられ答えようとしましたが、出てきた言葉は曖昧で、前後の繋がりに欠けるものでした。家族は私に対して、仕事で疲れているのではと、心配そうな表情をしていました。確かに、日頃から疲れは感じていましたし、夜更かしをすることも珍しくなかったので、蓄積した疲労感が曖昧さに繋がったのだと解釈しました。

ただ、物の名前を間違って思い出したり、人名が思い出せないことも度々ありましたから、若年性の認知症ではないかと疑い始めました。家族に不安を打ち明けると、不安を増大させる恐れがあったので、確信が持てるまでは黙っていようと決心しました。病院に相談する方法もありましたが、病名が明らかにされるのは怖かったので、最初はセルフチェックが行えないか、簡単なテスト方法を探すことにしました。認知症自己診断自体は、直ぐに見つけることが出来たので、早速問題に答えて結果を出すことに決めました。勿論、このテストは主観が影響するので、専門的な方法に比べれば正確性は劣ると考えられます。

それでも、一刻も早く何らかの答えが欲しかったので、無我夢中になって最後の回答まで辿り着きました。最後の回答は、少し悩んで問題に答えましたが、最終的には注意を行えば大丈夫とのことだったので、一先ず胸を撫で下ろしました。アドバイスには、脳が疲労やストレスによって、機能低下の兆候に似た症状が見られることはあると書かれていました。詳しい診断は、医者に診てもらう必要があったので、暫くは予防に役立つトレーニングを行い、様子を見てから検討しようと思いました。診断の先延ばし、そう表現することも可能ですが、自覚症状が確認出来る間は余裕があると考え、1ヶ月変化がなければ診察を受けようと決意しました。

日常生活では、記憶を思い出すのに時間は掛かっていましたが、自覚のある範囲内で認知の誤りは発生していなかったので、とりあえずは大丈夫だと安心しました。生活の改善に取り組むと、幸い1ヶ月の間に頭の回転が元に戻り、思考や認知に不安を覚えることは徐々に減りました。一方、日頃から定期的に検査を受けることも、健康を守る為に大切だと思い始めたので、不安が解消しても診察を受けることにしました。これら一連の経験は、健康に気を使う切っ掛けになっていますし、自ら重要性に気が付いて取り組み始めなければ、誰も守ることは出来ない安心だと痛感しています。家族が見せた不安の表情は、今でも頭に浮かびますから、もっと早く健康を気に掛けておけば良かったと、不安の代わりに後悔の気持ちが残りました。

 

早めの切っ掛けがあれば認知症は防げます

医者の元を訪れると、これまでの経緯を詳しく話して、認知症自己診断を行ったことも伝えました。先生によれば、自己診断はあくまでも簡易的なテスト方法で、初期症状は見逃してしまう恐れがあると言われました。幸運なことに、医療機関の厳密なテストでも、認知症の症状は確認されませんでしたから、本当に肩に乗っていた重りが落ちたような気分になりました。ところが、優しい先生の顔は一変して、真面目な表情でこのように話を始めました。検査を受けて結果が良好な人は、その後に緊張感が緩み始めて、当初あった注意深さは次第に薄れると言いました。この時の私は、緊張の糸が途切れた直後だったので、不意を突かれて耳が痛くなりました。大切なのは定期的な診断と、認知症にならない為の予防だと、そうメッセージを受け取り解釈したので、現在でも記憶や認知といった脳の不安は発生していません。

毎日取り組んでいるのは、一日あった出来事を記録する日記の習慣と、外の情報を遮断して脳を休める、休息の時間を確保する二つの方法です。日記は記憶の整理に有効で、しかも思い出そうとする能力が鍛えられますから、毎日続けると次第に効果が現れ始めました。現代は、IT機器が何処にでも必ずといって良い程ある時代なので、意識的に脳を休める必要があると感じました。情報を扱う機器は、就寝前時間よりも早めに電源を切り、脳を休める準備を整えてから寝床に入ることにしています。テレビやゲームだけではなく、スマートフォンも寝床から離し、時間を決めて必要な時だけ使うように習慣を改めました。生活習慣改善の違いが実感出来るのは、良く眠った起床直後で、頭に感じていた疲労感が軽減されている点が、以前とは異なる大きな差といえるでしょう。

食生活の質も病気の発症リスクを高めるそうなので、好きだったスナック菓子や甘い物は減らして、お酒も週末限定の楽しみに変えました。食卓では野菜の量が増えて、肉も脂身の少ない部位であったり、健康的な鶏肉が中心になっています。魚も食べますが、焦げは決して体に良さそうではないので、念入りに落としてから口に運ぶようになりました。咀嚼を意識的に行い始めたのも、脳の健康を保つ効果に繋がっているようで、集中力が以前よりも増したと実感しています。休日は家族と外出を心掛けたり、刺激のある生活を求めることにしたので、自宅に閉じ籠もって何もしない休日とは、もう既に決別することが出来ました。

脳が上手く働き始めると、人との会話が楽しくなり始めましたから、家族と何気ない話を楽しんだり、職場の同僚とも会話量を増やすことにしました。順序立てた会話は脳に良いみたいで、分かりやすい内容を心掛けて話すと、自身の脳に対し潤滑剤として機能する感覚が得られました。後から会話が思い出しやすくなり、上手く伝えられている実感もあるので、会話を一つ工夫するだけでも、脳にとっては違うのだと自らの体験で良く分かりました。生活習慣を全面的に変えて、脳の使い方も意識的に改めたことで頭の不安は解消しました。認知症自己診断を行わなければ、症状を発症していた可能性もあるので、診断に結び付く切っ掛けに出合えて良かったです。